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その他 香味野菜2017年11月15日

料理を赤と酸味のホウガクへ|ローゼル

ローゼルは、その実を包み込む苞(ホウ)と萼(ガク)を食べるちょっと珍しい野菜。 ローゼル料理の特徴は、何と言っても鮮やかでルビーのような赤色と爽快感のある酸味。 料理を彩りのある方角へ、ローゼルがきっと導いてくれます。

名前 of ローゼル

Roselle【ローゼル】
花の形がバラ(Rose)に似ていることからと言われていますが、どちらかと言えば、同じアオイ科の野菜「オクラ」の花に似ています。

豆知識 of ローゼル

実を食べない?食用するのは、 萼(がく)と苞(ほう)の肥大した部分。  
ローゼルは一年草、日本で生産する場合は3~4月に種をまき、4月下旬から定植します。8月頃になると葉のつけ根に直径10センチ程度のオクラに似た花が咲き、ずんぐりむっくりの赤い実が下から順に結実、それから2週間程度で収穫時期になります。アントシアニン由来の深い赤色が特徴。一つ一つ手で収穫されたローゼルは、種と花を支えていた真紅の「萼と苞の肥大した部分」を分けて食用とされます。
 
生のローゼルは国内生産量が少なく、一般的な市場流通での取り扱いがごく限られているため、手に入れるには産直市場か産地から直送してもらうのがほとんどです。最近では、期間限定の生ローゼルの栽培を家庭菜園で始める方も増えてきました。
ローゼルの下処理の仕方
ローゼル料理は海外でも人気、 楽しみ方は無限大。  
味の特徴はシソの風味。乾燥・粉末にしたものはシソのふりかけによく似た味わいで、茹でた野菜と和えても美味しく食べられます。以前は、沖縄の方がブラジルに移民をした際、ローゼルの塩漬けで梅干しを作っていました。また、ミャンマーではローゼルの若い葉は「チウバウン」と呼ばれ、サラダやカレー、葉を炒めたりスープで利用されることもありそうです。
 

ローゼルを使った「ハイビスカス・ティー」は世界でも親しまれており、メキシコでは冷やしたものを「アグア•デ・ハマイカ」、エジプトでは「カルカデー」と呼ばれています。ジャマイカのクリスマスに飲まれる「ジャマイカンソレルドリンク」も有名。ローゼル、生姜、オールスパイス、砂糖、レモンジュース、ラムなどと混ぜて作られています。
ハイビスカス・ティー
美容や疲労回復に効果を 期待できるローゼル。
ローゼルは、美容や疲労回復にも優れていると言われています。疲労物質である乳酸の分解をクエン酸・リンゴ酸が早め、シミそばかすの原因であるメラニン色素を抑制してくれるビタミンCも豊富に含みます。そして、抗酸化力の強いアントシアニン色素によりアンチエイジングも期待できます。
 
真紅の「萼と苞の肥大した部分」が食用になっていますが、それだけではなく、茎は繊維として、種は炒って穀物コーヒーにすることも研究開発されているそうです。花、葉、茎、種と色んな用途で使えるローゼル、これからも目が離せません。 
ローゼルの花の上、先の方にあるのが「若い葉」。その横にある小さい「蕾」は、中の実ごと食べられるので食材としても面白い。